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【禁聞】チベット人高官 暴政暴露本を国外出版

2013年10月21日

【新唐人2013年10月21日付ニュース】中国共産党の高官を努めたチベット人が書いた中国当局のチベットにおける暴政を暴露した本が、間もなく海外で出版されます。この高官は、チベットにおける中共の統治は“極めて非人道的”であると批判し、中共統治下にあるチベット人の運命を、ナチス統治下のユダヤ人の運命に等しいと伝えています。

 

ドイツの週刊誌“デア・シュピーゲル”によると、1950年から共産党に傾倒し、中国共産党体制内で昇進し続けたチベット人高官が、最近中国共産党のチベットにおける暴政を非難する暴露本を出すことを決心しました。

 

本の中でこの高官は、共産党の宣伝部門や歴史記録部門によって粉飾された部分に重点をおき、“すべての事が、過去も現在も、西洋人が想像するよりはるかに酷いものだ”と述べています。

 

本には、“ラサ街頭の武装警察は極めて非人道的で、彼らは毒蛇のように冷酷に人を殺し、好き放題に地元住民に暴力を振るい、民衆の財産を奪う。もし民衆が反抗すれば殺してしまう”と書かれています。

 

この高官はまた、自分はチベット人で政府職員であるため、皆に伝えていることは権威性を持っていると述べています。

 

週刊誌の報道では、この高官の氏名は明かされておらず、ただ、チベットだけではなく中国全土でも非常に有名な人物であると伝えられています。今のところ、中国共産党内部では、彼がすでに共産党を裏切り、“異見人士”となったことはまだ知られていないとのことです。

 

この高官は、中国国外で本を出版することによって、共産党指導者に圧力を与えることを期待しています。

 

チベット問題独立研究者 李江琳さん

「これらの事件は、チベット人の心に深く刻まれています。昨年チベット地区で、廃墟となった多くの寺院を目にしました」

 

チベット問題独立研究者・李江琳(り こうりん)さんは、信用されていないチベット人高官が、事件の体験者として歴史の真相を明かすことは非常に重要であると述べます。

 

李さんは昨年9月、自身の研究専門書『鉄の鳥になって天空を飛ぶ—-1956-1962 青藏高原(チベットこうげん)での秘密戦争』を出版しました。李さんは、四川、青海、雲南、甘粛4省の66県の県史、10の自治州の州史、“4省1区”の軍事史と新華社の『内部参考』などの文献資料を研究し、当時の共産党軍隊の12軍区のうち、8軍区がこの秘密戦争に参与していたことを発見しました。作戦では、さらに歩兵、砲兵、騎兵、空軍、装甲部隊、バイク部隊、化学防護部隊などを動員しています。当時の高官・毛沢東、周恩来、鄧小平、楊尚昆、彭徳懐、粟裕(ぞくゆう)などは皆、策略と指揮に参与していました。

 

李さんの不完全データによると、この戦場だけで、チベット人の死傷者と捕虜の数は34万7千以上に上りました。

 

この戦争はチベットに巨大な災難をもたらしました。李江琳さんは、膨大な死傷者を出したこの戦争は、毛沢東がただ練兵したいと思ったことが原因だったと指摘しています。

 

そのため、中国共産党が政権を全面的に奪い取った後、中国国内で最も時間が長く、最も規模の大きかったこの軍事行動についてずっと秘密にしているのです。

 

李江琳さんは『新唐人』の取材の際、“文化大革命の時に紅衛兵に参加したチベット人と僧侶は、再び軍隊の鎮圧を受けた”と話しています。この方面の情報はあまり外界に知られていません。

 

李さんは、チベット人として千年以上の歴史のある寺院がただの廃墟として残っているのを見た時の気持ちは、漢族が円明園の廃墟を見て感じることと同じだと話します。これら歴史の傷跡はずっと残り、今もなお癒えることは難しいのです。

 

チベット問題独立研究者 李江琳さん

「誰が書いたかではなく、大事なのは史実です。何が発生したのか、これが重要です」

 

このほかにも、チベットの真相を伝える本が二冊出版されています。『吹き荒ぶ赤風』と『隠された国内戦争』。作者はそれぞれチベット人官僚とチベット地区での職務経験のある漢族の党幹部です。

 

一方、スペイン最高裁判所 (Audiencia Nacional)はすでに、中国共産党指導者のチベットにおける民族殺戮行為についての調査手続きをスタートさせています。中国共産党の殺人行為は、歴史に書き込まれ、銘記されるに違いありません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/10/18/atext986221.html (中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

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